事業再生/M&A
事業再生とM&Aの取り組み
日本の中小企業の約40%が赤字企業といわれています。一方、経営者の高齢化も進んでいますが、それぞれの企業において、後継者が不足しているという問題も抱えています。
会社の設立は簡単にできますが、会社の出口は5つの選択肢しかありません。
「上場する」か「事業承継する」か「清算する」か「倒産(破産)する」か「M&Aをする」かです。
上場の規模のない中小企業は「事業承継する」か「清算する」かですが、借り入れが多かったりすると清算もできずに「倒産(破産)」となってしまいます。
これまで積み上げてきた事業の実績や従業員の雇用を維持するためには、最後の選択肢は絶対に避けなければなりません。
そのためには「事業の再建」、そして承継へとつなぐための「M&A」を、ウィズアクトでは、日本的M&A推進財団と連携して、推進しています。
「M&A」の語源はMergers and Acquisitions(合併と買収)ですが、私たちは、企業の文化を承継するためのMarriage & Alliance(結婚と同盟)として、結婚後もお互いに納得できる仕組みづくりまで支援いたします。
会社が小さくてもM&A(結婚)
4年前のある日、お付き合いの長いM社長から、私の携帯に電話がかかってきました。「色々と考えたけど、会社をたたもうと思う。私も病気がちで後継者もいない。そろそろ潮時かなと思って」という内容でした。M社長が営むのは牛乳配達事業で、お世辞にも大きい会社とは言えません。数年前に冷蔵設備に投じた負債はありますが、手元資金で賄えます。しかし、次のM社長の言葉にハッとしました。
「ただ、500件ほどのお客様に申し訳なくてね」。その言葉を聞いた私は「M社長、会社をたたむのではなく、引き継いでくれる会社を探しませんか? M&Aです」「M&A? うちみたいな小さな会社は無理だよ」というM社長を説得し、半年だけM&Aに取り組んでみることにしました。
それからわずか3ヶ月後、無事にM社長は近隣の同業者に会社を譲渡し、500件のお客様も、配達をしていた社員も守ることができました。精算していたら手元にお金は残らなかったはずのM社長の手元にも、数百万のお金が残ったのでした。
借り入れが多くてもM&Aは可能
81歳のI先生が設立した「医療法人T」は、今年、創立42年を迎えます。先生のプランではとっくに現場を離れ奥様と悠々自適の生活をしているはずでした。しかし、そのあては外れます。バトンを渡すはずだった娘が継がないことになり、結果、承継を前提に行った億単位の施設拡張の負債と入院患者への責任が81歳の先生の肩に重くのしかかります。結果、ご自身が診療を継続せざるを得ない状況が続くのです。しかも、これからずっと
ご自身の年齢、順風満帆とは言えない経営状況、I先生の視線の先に明るい未来はありません。毎日が重くのしかかる中、税理士事務所の担当者Aさんの提案が一気に状況を打開しました。
M&A(結婚)です。近隣で介護施設を展開する若手経営者とのマッチングは、スタッフを安心させ、時代にマッチした新たな戦略はわずか数ヶ月で業績をV字回復させました。I先生は安心して肩の荷がおろせ、今も2日に1度病院に出勤し、楽しそうに診療しています。
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